『悠斗サイド』

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「絶対美味しいと思う。食パンも焼けてると思うんだけど……あ」 「どうした?」 「…スイッチ入れるの忘れてた」 「ふ、お前らしいな」 しっかりしてそうに見えて、たまに抜けた一面も見せる。 そんな所がまた可愛く思えるのは、相手が莉子だからだろーな。 昨夜も、急に泣き出した莉子を見て軽く動揺してしまった。 どうにか元気にしてやりたいと思った。 普段の俺なら女の涙を見ても、どうも思わないのにな。 莉子は不思議な女だ。
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