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行き止まりの部屋までカレジ達は戻ってきた。
帰るには、ヤツを倒すしかないだろう。
相手は魔族。得体が知れない。
クレオ一人では危険すぎる。
激しいぶつかり合いの音が聞こえてきた。
「…レン、おじいさん。俺はクレオと一緒に戦ってくる。勝てるか分からないから、二人だけでもここから出る方法を考えておいてくれ。…時間稼ぎくらいは、できると思うんだ。」
カレジが行こうとすると、レンが腕を掴んだ。
「レン?」
「死ぬなよ…」
「…うん。そうだね。せっかくまた会えたのに…。みんなで生きて帰ろう。」
二人はしっかり見つめあった。
カレジがクレオの元にたどり着くと、激しい攻防戦が繰り広げられていた。
オブスが黒い光を放つと、クレオは魔法の火の玉をぶつけて跳ね返す。
天井も壁も床も、だいぶ破壊されていた。
そして、クレオも傷付いていた。
「大丈夫か!?クレオ!!」
「カレジさん…!こっちに来ちゃダメじゃないですか…!!」
「どうせ、行き止まりだ。一緒にあいつを倒して、みんなで帰ろう!」
カレジも、伝説の剣を構えた。
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