~第七章  魔族~

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「あいつ、かなり強いです。危険ですよ!」 「な~にベラベラとおしゃべりしてんのかなっと!!」 今度はオブスが連続して光をぶつけてくる。 光はまるで稲妻のようにバチバチと、うるさい音を立てている。 なんとか全てはじき返したと思ったところに、もう一撃が迫っていた。 「カレジさん、危ない!」 クレオはカレジを庇って、まともに攻撃を受けてしまった。 「うわあぁぁぁ!!!」 感電したかのように、光がバチバチとクレオを包み込んで離さない。 なんとか助け出そうと、カレジは慌ててクレオに手を伸ばそうとした。 「ダメだ…!!触っちゃ、ダメだ!!クッ、ぐあぁぁ!!」 1度その光に捕まってしまうと、簡単には抜け出せなくなってしまうようだ。 オブスは力加減を調節しているようで、左手を閉じたり開いたりしている。その度に、クレオの叫び声が響いた。 そして、右手はカレジの方へ常に向けられていた。 「オブス!!止めるんだ!!」 オブスはニヤニヤと笑って、その光景を楽しんでいる。 「人間ってオイラ達より弱いんだっけ?このままじゃ死ぬかな?…それが嫌なら、かかってきたら?」 カレジは怒りで体中が熱くなるのを感じた。
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