3人が本棚に入れています
本棚に追加
「あいつ、かなり強いです。危険ですよ!」
「な~にベラベラとおしゃべりしてんのかなっと!!」
今度はオブスが連続して光をぶつけてくる。
光はまるで稲妻のようにバチバチと、うるさい音を立てている。
なんとか全てはじき返したと思ったところに、もう一撃が迫っていた。
「カレジさん、危ない!」
クレオはカレジを庇って、まともに攻撃を受けてしまった。
「うわあぁぁぁ!!!」
感電したかのように、光がバチバチとクレオを包み込んで離さない。
なんとか助け出そうと、カレジは慌ててクレオに手を伸ばそうとした。
「ダメだ…!!触っちゃ、ダメだ!!クッ、ぐあぁぁ!!」
1度その光に捕まってしまうと、簡単には抜け出せなくなってしまうようだ。
オブスは力加減を調節しているようで、左手を閉じたり開いたりしている。その度に、クレオの叫び声が響いた。
そして、右手はカレジの方へ常に向けられていた。
「オブス!!止めるんだ!!」
オブスはニヤニヤと笑って、その光景を楽しんでいる。
「人間ってオイラ達より弱いんだっけ?このままじゃ死ぬかな?…それが嫌なら、かかってきたら?」
カレジは怒りで体中が熱くなるのを感じた。
最初のコメントを投稿しよう!