第1章

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私が嘘をつく事を『快感』と感じる様になったのはいつからだろうか…。 「夜々ちゃん??」 『んー??』 「どうしたの??ボーッとしちゃって…。」 『あはは、ごめん。』 なんでもないよ、とニコッと笑いかけると瑠李は安心した顔を見せる。 矢先夜々。 高校生。 私にはある秘密がある。 でも、それは瑠李は知らない。 この学校の人はみっちゃん先生以外は誰も知らない。 校長先生すら。 家族とみっちゃん先生とあの人以外は何も知らない。 だから少し窮屈。少し滑稽。 「夜々ちゃん、食べないの??」 今はお昼ご飯 兼 昼休み中。 いつも瑠李と2人でご飯を食べる。 瑠李はお弁当。 私は購買のパンか、たまに学食。 でも今日は食べる気しない。 『ごめん、瑠李。気分悪いから保健室行ってくる。』 「あ、うん。」 私がこういうと、いつもちょっと安心した顔をする瑠李。 私と食べなくて済むから。 他の人と食べたいんだろうけど、私のお母さんに『夜々と仲良くしてやってあげてね??』って言われてるから。 真面目だから、優しいから。 私と食べたくない時でも一緒に食べてくれる。 気付かれてないって思ってる所がちょっとバカだと思うけど。 そこも可愛くて、優しくて。 大好き過ぎて痛くなる。 早く保健室に行かなきゃな…。
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