第1章

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『だっで…わだじ…いづもごわいっで…ごわがられで…』 「とりあえず何言ってるかわかんない」 『ずびばぜん…』 ずずっと鼻水をすする音が聞こえた。 号泣かよ!どんだけ涙もろいお化けなんだコイツは…。 「…のぼせそうだからそろそろ出るよ。部屋に移動できるでしょ?ハルちゃん…たぶん、部屋に縛られてるんだろうし」 私はささっと体を拭いて部屋へと移動した。 あとからハルちゃんも部屋に来て、比較的殺風景で何もない部屋の中に、私とお化けのハルちゃんが向かい合って座った。 「ちょっと待ってね、髪乾かさないと痛むから」 『あ、はい』 私は我が道を行くタイプ 良く言えば自由人 悪く言えば自己中 ハルちゃんは…O型あたりかな? てか、死んだら血液型ってあんまり関係ないよね。
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