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『え…と…あの…』
うっすらと姿を見せたのは、腰まであるワンレンの黒髪を一つに束ね白い浴衣みたいな物を羽織った色白の女性だった。
「…ベタな格好してんな」
いかにも幽霊ですってゆー格好
いや、悪くはない。
悪くはないけどベタすぎるだろ。
『…すみません』
私はベタすぎるお化けに呆れたのと、お化けが反省してる様子だったのが混じり合って怒りが少しおさまった。
「何なの?この迷惑行為は」
『え…あの…私のこと見えて、怖くないんですか…?』
「質問を質問で返さない!この迷惑行為は何なのかって聞いてんの!排水口の掃除ダルいっしょ!?」
私は腕を組み指先で肘をトントンと叩いた。
こんなに怒ってるけど、確認のために大事な事なのでもう一度言います。
全裸なんだよね。
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