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「はぁ.....なんで僕がこんな目に....」
「テスター、いい加減落ち込むのやめろ」
今は割り振られた部屋に荷物を運び終え、休憩をとっているところ。
テスターはまだベッドに座り、頭を抱えてブツブツ言ってやがる。ったくしつこい奴だわ。
コンコン
そんな中、ドアをノックする音が聞こえた。一体誰だ?
「はいはーい、どちらさんですかい?」
『私です。早急にドアを開けて下さい』
ドア越しに聞こえたのはシャルナの声だ。
面倒だなと思いながらもドアを開ける。ドアの前にいたのはシャルナだけではなかった。
「ユマちゃんとシュリもいるのか。一体どうし......」
「買物!」
「そうだよ、観光だよヨシアキ!」
俺の言葉を聞こうともせず、2人とも買物だの観光だのと騒ぎ立てる。とりあえず、ここが廊下ってことを少しは自覚して欲しいよね。
それと、俺の役割が何と無く分かったわ。これは嬉しいお誘いを装った重労働(荷物持ち)だな。
....とりあえず、丁重にお断りしておこう。
「悪いな。まだ荷物整理が出来「拒否権はありません。いきますよ」あっ、ちょい、引っ張るな!」
俺は断る暇もなく、シャルナ達に連行されていった。
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