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「.....で、何で俺なんだ? 荷物持ちならカットレイン先輩の方が適任だと思うけど」
それに、あの人優しいからな。傍若無人なシャルナの願いでも聞いてくれそうだしな。
「ヨシアキ、誰が傍若無人なんですか?」
「そりゃ、もちろんシャルブヘッ!?」
不意に左頬に走る衝撃、そして吹き飛ぶ俺の身体。
シャルナに殴られたと気付いたのはその1秒後でした。
「私に悪口を言うとは......あなたも随分と偉くなりましたね、ヨシアキ?」
あ......もしかして、さっきのやつ声に出てたの? それやばくない?
つか死ぬ。訓練中に魔法陣とか教えたのを差し引いても俺はあいつに殺される自信がある。
「さて....殺しはしませんが、苦痛を味わってもらいますよ」
「あっ、来ないで......ごめんってだからっ.....ちょっ、何その炎? やめよ? ねぇ、争いなんて無意味だか.......やばいっ、ユマちゃんシュリ助けて......無視とか酷...えっ、あっ.......
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
そうして、廊下には一輪の赤い花が咲きましたとさ。完
「反省しましたか?」
「はい、すみませんでした」
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