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ちなみにノートっていうのは、魔法陣のためにルーンの組み合わせや魔法との類似性とかを書き込んだやつだ。
ただ、あれを見せるの恥ずかしいんだよなぁ....なんか必死感が凄いし。
「あの書き込みの量、それらを試した回数.....どれをとっても僕が優っている要素はなかったよ」
そこで言葉を挟もうとしたが、テスターは、でもと付け加えた。
「僕は負けたわけじゃない。だから、これから貴族として人の上に立つためにお前を越えてみせる!」
......まぁ、言いたいことは分かった。それに、こいつがそこまで悪いやつじゃないのも分かった。
だが、1つ言いたいことがある。
「......とりあえず、敬語使えよ馬鹿」
「ふんっ、ヨシアキに敬語を使う意味があるのか?」
嫌味を言うテスターだが、そこにこの間まであった嫌悪感みたいなものは感じなかった。
それに、初めて名前で呼ばれた。呼び捨てだが、今回くらいは許してやろうかな。
それよりも、明日から大会が始まる。さっさと寝て、元気溜めるかなー。
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