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翌日、俺は不意に目が覚めた。いや、覚めさせられたと言っていい。
テスターがやったわけじゃない。まぁ、間接的には手伝ったわけだが....。
「ヨシアキっ、朝だよっ!」
「....ぉお......シュリ.....かよ」
ヨシアキ、朝6時にエルボードロップ(魔力強化版)を食らうの巻。
「いてて......ほんと死ぬかと思ったよ」
「全くだ。よく死ななかったものだ」
テスターがシュリを部屋に入れたせいでエルボードロップを食らった俺は、いつものように腹をさすりながら洗面所へと向かう。隣にはテスターもいる。
「それより、お前はいつものあんな起こし方をされてるのか?」
「あぁ、ほぼ確実に起きれるぞ」
まぁ、何度かそのまま起きなかったことはあったけど。
そんな俺の一言にテスターは苦笑いをした。無理もないけどね。
「お前ら、起きたのか」
たどり着いた洗面所には既に先客がいた。はねた黒髪にいつも以上に生気のみられない灰色の瞳。
更に、目の下にはくっきりとクマも出来ていた。
「おはようございます」
「ハイド先生、なんか体調悪そうっすね」
「あぁ.....ちょっと寝不足でな。酒の力で寝ようと思ったら飲みすぎてな....」
おい、それでいいのかハイド先生。バットコンディションにもほどがあるぞ?
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