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「殴ろうとするな.....ってか手に炎を纏うなぁっ!」
「へっ?」
へっ?じゃねぇよ!何殴ることを疑問に思わないのこいつ?
「とにかくだ! そんな危ないもの収めろ!」
「分かりましたよ..........チッ」
うわぁ! この子舌打ちしやがったよ。態度悪いなおい。
「それでシャルナ、何しにきたんだ?」
ちなみに俺が今いるのは船のデッキ。あんまり人がいないから個人的は好きなのさっ。
そんな(自称)孤独な一匹狼な俺に話しかける1人の(胸の)重みを知らない少女がいた。
「.......何故か不意にあなたを殴りたくなったんですけど」
「気のせいだ」
この子、第六感か何かが冴え過ぎだと思う。
「それで、質問の答えなんだけど....」
「そういえば質問されてましたね、完全に忘れてました」
おい、忘れるなよ...。
「で、私が何しに来たかですよね? ただの休憩です」
シャルナは潮風になびく赤い髪を押さえながらさらっと答える。
「休憩?」
「いや、ハイド先生が......まぁ、はい」
シャルナは言葉を濁す。そして、心なしか顔色も悪い。
ハイド先生、あんたの身に一体何があったんだ?
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