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ミスティア王国の数ある港町の内の1つ、サンスティは漁業や各国との貿易が盛んな町である。
そんな賑わう町中を代表メンバーの貸切バスが突き進んでいた。
「.....というわけでここはババ抜きと行こうぜ?」
「テテ、お前楽しそうだな」
俺の真後ろの席に座るテテはいきなりそんなことを言い出した。というか、異世界にもトランプってあるのね...。
「つか、お前元気だな。船ではグロッキーだったのに」
「俺はハイド先生と違って船だけが駄目なんだよ。流石の俺でもあの揺れには勝てないね」
いや、それを格好つけて言うのはなんでだ?
「まぁ、んなことどうでもいいじゃんよー。みんなやろーぜ」
結局、ババ抜きをやることになった。
「はい、また私の1位です」
「2位。順当」
「また3位か....やはり2人は強すぎるな」
「4位......なんか中途半端だよね」
「はっ、詰めが甘いなヨシアキ!」
「ちくしょうっ! テテに負けるなど......不覚っ!」
で、参加することになったのは俺、テテ、シャルナ、シーナ、ユマちゃん、シュリの6人だ。
結果は20回やってほぼ同じ。5位と6位が毎回接戦をするという結末以外ない。
というか、シャルナとユマちゃん強すぎ。
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