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高宮くんの指が、私の身体を触り尽くしてゆく。
繰り返すゾクッとゾワッは、もう私をおかしくしていた。
「里美」
初めて名前でそう呼ばれ、高宮くんをより近くに感じた。
呼ばれる度に少しずつ身体の力が抜けてゆく。
高宮くんの唇が私の首筋を愛撫して舌を這わせる。
そして時々唇に優しいキスを落とし微笑む。
目の前にある顔をトロンとした瞳で見つめ、そのまま目を閉じて少し唇を突き出す。
次の瞬間唇が繋がる。
無意識だけど、これは私からせがんだキス。
だって私、今、明らかに『して』って顔した。
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