第1章

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昨日は結局眠れず、寝不足のまま学校に来ることになってしまった。 「うぅ、ふらふらする…。飛鳥、保健室行ってくる。先生に伝えておいて」 3時間目の体育を寝不足の状態でやったのがいけないのか、ふらふらしていたので保健室に行くことにした。 「大丈夫か?」 「大丈夫、寝不足なだけだから」 と言って教室を出た。 保健室に先生はいないようだった。 代わりに、ベッドの方からいやらしい声と音が聞こえてきた。 「あっ、んぅ、やぁ」 気持ち悪い。こっちは体調が悪くて来ているのに。別のところでやってほしい。 「ん、んぁ、彰人ぉ」 彰人。 女がその名前を口にしたとき、僕は体調が悪いのも忘れて、保健室を飛び出していた。
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