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保健室から離れたあと、僕は屋上に来ていた。
『ん、んぁ、彰人ぉ』
女の甘い声が耳に残って離れない。
キモチワルイ。
「うぅ…」
やっぱりあきくんは僕のことなんて忘れちゃったのかな。
そう考えると涙が溢れてきた。
「うぅ、うっ、ひっく、」
ガチャ
扉の開く音がした。
「っ、!?」
「結羽?大丈夫か?」
入ってきたのは飛鳥だった。
「保健室にいなかったから、ここかと思って…って結羽!?その目どうした!?」
どうやら、泣きすぎて腫れているらしい。
「なんでもない、大丈夫だよ。それより飛鳥、授業は?」
「終わった。今昼休み」
「そっか」
チャイムの音にも気づかないくらい、考え込んでいたらしい。
「で、その目はどうしたんだ?」
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