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ジリリリ……
けたたましい音で起床時間を告げる目覚まし。
まだ眠りの足らない僕は、眠い目を擦りながらもしぶしぶ起きた。
また昔の夢を見てしまった。
子供の頃、仲良くしてくれた隣の家のあきくん。
本名、眞鍋 彰人(マナベ アキト)。僕と2歳違い。
兄弟のいない僕にとって、彼はお兄ちゃんみたいな存在だった。
そんな彼がアメリカに行って、随分と時が経った。
あんなに泣き虫で小さかった僕も、今では高校生だ。
「まだ帰ってこないのかな…」
僕とあきくんは彼がアメリカへ発つ前に、ある会話をしていた。
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