第1章

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『ごめんね…あめりかで、おべんきょうして、たくさんのことおぼえて、ぜぇ~ったいかえってくるから…』 『ひっく…ぐすっ…やだ…』 『ごめんね…すこしのあいだ、まってて?』 『っく…ぐすん…ひっ…く…』 『ゆうくん、またね!』 あきくんは僕に、絶対帰ってくるから少しの間待っててと言ってアメリカへ発ったのだ。 『少しの間』僕はその言葉を信じて、ずっと待っていたのに、なかなか帰ってきてくれない。 手紙さえ寄越してくれない。 あきくんは僕のことなんか、忘れてしまったのだろうか。 「あー!ダメだ!」 朝からこんなことを考えるのは止めよう! そうだ!気分転換に遊びに…… (今日、月曜日だった…。) 気持ちを入れ替えて、さっさと学校に行くことにした。
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