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心臓が跳ね上がるくらいドキッとして、ガシッと掴まれた肩が竦む。
塞がれた口に、あったかい舌が入ってきて反射的に絡む。
「ふっ、んん……っ」
それが首筋を伝って、ボタンを外されて胸元まで降りる。
「ちょ……っ、はる……んあっ」
「ここではせーへん」
甘い痛みと一緒に、身体の中心がうずきだす。
そこから先を身体が求めてる。
いつ人が通るかわかれへん、こんなとこで……。
悠緋はもう一度深いキスをすると、やっと解放してくれた。
……やのに、中途半端が不満な自分が居る。
「悠緋……っ?」
見上げた悠緋は、さっきと違って少し怒った目をしてた。
あたし、なんか怒らすことやった?
急に心臓を鷲掴みされた気分になって、緊張が走る。
「随分静流と仲良うなったやん?」
「へっ?」
なんで、静流……?
もしかして、悠緋……。
「妬きもち?」
「……っ!」
あ、図星やったみたいですね。
またまたディープなキスされて、身体から力が抜けてくのがわかる。
さっき、そんなに静流と仲良くしてるように見えたんかな?
なんか、嬉しい。
「バカ。あたしには、悠緋だけなん知ってるやんか」
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