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遅れてた授業もなんとか取り戻して、年末の期末考査を無事に終えた。
「えー……。毎年我が校の伝統であるクリスマス舞踏会やけどもー。
まだペア決まってへん人は、早い内に決めるよーに。
追試ある人はまた追って連絡するから、そのつもりで心当たりある人は家で待機しておくこと!
以上、解散!」
連絡事項も終わって、教室が賑わった。
「ひま、あんたパートナー誰なん?」
美嶺さんに聞かれて、ちょっと黙る。
「えっと……」
あたしの反応に、美嶺さんは目を見開いた。
「あんた、まだ決まってへんかったん?!」
「うん……。
美嶺さんは、もう決まったん?」
「上條。美乃里は隣のクラスの松嵜くんやって」
「杏子は?」
「あたし、休むから」
なんつー堂々宣言……。
パートナーは一応決まってるけど、休む前提で組んだらしい。
てことは、あとはあたしだけかぁ……。
そういえば、瑞樹はどないしたんやろ?
高嶺の花っぽいけど、これを機に声かける人わんさか居てそう。
「あたしも休もっかな……」
「うわ、何アホなこと言ってんの、この子?」
「この一大イベント放棄する気やで!」
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