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クリスマスの翌日、街中やメディアが一斉にお正月気分になる。
冬休みに入って、朝からのんびりまったりベッドの中で幸せなひととき。
毎年思うことやけど、よう一気に気分が変われるなぁと他人事のように思う。
そんな事考えながら、微睡むところにスマホの着信音が鳴り出した。
「んん……っ」
呻く悠緋の腕を払い除けて、電話の主を確認してから応答とスピーカ押す。
「おはー……」
『うわ、この子寝起きやで』
『冬休み満喫しまくりやん!』
どうやら、相手は複数居てるみたい。
しかも、こっちと同様にスピーカにしてるっぽい。
「昨日遅かったんやて……」
何せ帰って来たんは日付が変わる前言うても、その後悠緋といちゃこらしてたら夜明け近く……。
眠くて眠くて眠たい。
杏子は、今外で岩田さんらと一緒に居るみたい。
雑音の中に、田崎くんと上條くんらしい声も聞こえる。
「どしたん?」
みんなで集まるなんて、珍しい。
時計見たら、とっくにお昼を過ぎてた。
さすがに悠緋起こさなヤバいな。
「ん~……、どないした?」
『うおっ、オーちゃんの寝ぼけ声っ』
『田崎、うるさいっ』
バシッと叩く音が鮮やか、美嶺さん。
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