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「早よなんか食おうぜー?」
「勝手な行動はあかんで!」
真反対の意見を言う双子。
「あ、俺他で待合せあるんで、これで失礼します」
悠緋達に告げて、颯爽と人混みの中に消えていった。
待ち合わせって、彼女さんかな?
悠緋は知ってるんかな?
見上げると、クスッと笑みを浮かべる悠緋と目が合った。
「なあ、悠緋」
「ん?」
「辻鷹さんて、彼女さん居てんの?」
「ひまちゃんと同じくらい常連のお客さまよ。
多分待ち合わせって言っても、この辺に居るには変わりないと思うけど。
相手を考慮してなんでしょ」
辻鷹さんの彼女さんかぁ、きっと綺麗な大人の人なんやろなぁ。
「あら~、ひまちゃんは守みたいなタイプがお好みやったかしら~?」
「は?」
急に棘のある低い声で、耳元で囁く悠緋。
なんか、勘違いして怒ってる?
え、なんで?!
てか、なんで辻鷹さんん?!
「どうぞー」
いつの間にか最前列に来てて、「二人分」と四百円払った悠緋。
筒を横にして、前後に振りまくる。
ある程度振った所で穴がある面を下に向けると、番号の書かれた棒が出てきた。
悠緋も同じ番号やったみたい。
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