悠緋がお見合い?!~君への誓い~

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複数の人に聞かれて、あたしはただ頷くしかなかった。 当てにならんてわかった途端、踵を返して教室に帰ってく。 「來間?」 栗林くんに声かけられてるのに気づかんまま、あたしはただ呆然としていた。 お見合い……。 冷静になれ、向日葵。 いろいろ確かめたいこといっぱいやけど、今ここで学校休んだりしたら、みんなに変な誤解される。 踏ん張れ、あたし。 悠緋には、家に帰ってからでも確認出きるやんか。 きっと、あたしに言えなくて隠してたんやって。 「ひま、ひまっ?」 「っ!」 我に還ると、心配そうに見つめる杏子と瑞樹が目の前に居た。 「ひまちゃん、今日はこのまま保健室に……」 あたしは瑞樹の言葉に、首を左右に振った。 「そんなんしたら、変な誤解される。  授業には、ちゃんと出る」 「ひま……」 二人は、そっとあたしを抱き締めてくれた。 杏子が頭を抱き寄せて、ポンポンと優しく撫でる。 「あんた、強いな」 ううん、強くなんかないよ。 ほんまは、今も泣きそう。 でも、悠緋に迷惑はかけたくないから……。  *§*―――――*§*―――――*§*
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