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「だって……、きっと、大宮先生もひまちゃんと踊りたかったはずですわ」
「無理でしょー。
フリーダンスあるけど、絶対他の女子に囲まれて近づけるレベルやないって」
本音言うたら、あたしは悠緋以外あんま踊りたいと思わんかった。
けど、パートナー必須な以上しゃーない。
割りきるしかないよ。
「ひまちゃんは、大宮先生と踊りたい?」
「うん……え?」
やば、本音言っちゃった。
でも、瑞樹ならいいかな……。
「大丈夫ですわ。知ってるのは、あたくしと杏子ちゃんだけで、他の方は気づいてませんわ」
「やっぱ、バレてた……?」
「そもそも、そうしたのはあたくし達ですし……。
大宮先生には、きつく言いましたから、周りは親戚以上とは見てませんわ。相変わらず大宮先生のシスコンで通ってますけど……」
「そっか……」
やっぱり、夏休みの時コテージが満室ってわけやなかったんやな。
まあ、そのおかけでくっつけれたからいいんやけど。
「でも、やっぱり無理やよ。
これを機に逃さん子居れへんて」
「では、ひまちゃんは始めから諦めますの?」
「家に帰ったらまた会えるし……」
「自宅と会場とでは、また違いますのよっ」
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