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* * *
とまぁ、そんなことで現在に至(イタ)る
アリスとリリィを助けるため、自分達が女性だと偽るために軽く工夫はしたが……まぁ、大してみんな変わらない気がする
上目遣いをしながら泊めてもらえるかどうか交渉をしているアッシュは追い討ちをかけるようにそっとポッチャリした男の腕に手をかける
アッシュ「ダメ?」
「ま、待て待て!! 男だろ!!」
エド「(やっぱりバレるか……)」
そりゃ変装も何もしなかったらバレるだろう……
* * *
回想その①
初めは女装するかどうしようか迷ったけど都合よくその為の服があるわけではないので髪型を変えてみたが……
アッシュ「エドは髪もそのままで大丈夫だね」
エド「むしろ女装したくもないが髪をいじるくらいなら別に構わないのだが……
まぁとりあえず聞いておこう、何故だ?」
アッシュはガッツポーズをしてめっちゃ笑顔で言う
アッシュ「見た目がすでに女の子っぽいから♪」
エド「くたばれ!!(怒)」
アッシュ「わあー!?Σ」
大鎌を生成して振り回したがビックリするだけで軽く躱(カワ)された
はい、回想終了
* * *
そんなこともあったことを思い出すだけでまたプツプツと怒りが込み上げてくる。拳を作り後ろからアッシュを殴ってしまいそうになるが耐える
「てめぇは入れねぇ!!帰れ!!」
マカオ「いやぁん♪私はお・と・め・よ♪」
どうやら怪しく思ったのはマカオだけのようだ
くねくねと身体をくねらせているが、まぁ確かにこいつが女と言われたら否定してしまうだろう
だからこいつは潜入側にしろとあれほど言ったのに……(怒)
* * *
回想その②。
あまり大勢で行くと警戒されるため、二手に別れることになった。一つは正面からの囮班、もう一つは裏側から入る潜入班だ
ユキ「では、私は潜入でよろしいのですね?」
アッシュ「うん、僕らが引き付けてる間に何処からかノアと一緒に潜入してアリス達を捜して
僕らも入ったら捜すから」
ユキ「わかりました
マカオさんは――」
マカオ「私は正面から行くわ?」
アッシュ・エド・ノア「絶対に無理(だな)」
何処から出た自信なのだろうかマカオはぽよんぽよんと腹を揺らしながらピースをする
マカオ「そんなことはないわん。何処をどう見てもお・と・め♪」
ノア「何処をどう見ても化けもんだろ」
だが結局、マカオも囮班になりました。
はい、回想終了。
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