仮面の下に、伝う涙

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「えっ、今から?」 『うん。ちょうど合コンあるんだ』 「いきなりすぎるなー、どうしよ」 『相手欲しいんでしょ?来なよ』 相手がいなくなったあたしは、仕事が終わるなり悪友のナナに電話した。 目的は新しい男を紹介して貰うため。 1日でも早く確保する為に、行動は早い方がいい。 電話した途端ちょうどいいと言わんばかりに、今日の合コンに誘われた。 「……分かった、行く」 『りょーかい。じゃあ8時にいつもの居酒屋で』 「うん」 そのままスマホの液晶に映る時計を確認すると、6時半を回る所。 8時か。 家帰ってシャワー浴びる時間あるかな。 頭で計算をしながら、あたしは店を後にした。
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