Ⅷ 一夜

15/32

38人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
「遅くなってごめんなさい。父が急に客人を連れて来て、一緒にディナーをとるはめに」 さすがは良家のお坊ちゃんだ。 和樹は何も詮索しなかった。 「まいっちゃうよ。なかなか帰らないんだもの」 荒れ果てた部屋を見ても トラッドなタイを緩めながら ――素知らぬふりをした。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38人が本棚に入れています
本棚に追加