Ⅷ 一夜

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「んっ……」 抵抗はない。 どころか――。 「だったら、泊めて下さる?」 「ん?」 「今夜はここに泊めて」 言って和樹は 僕の首根っこに両腕を回した。 「いいよね?先生」 そして――。 柔らかな頬を寄せ 内緒事のように囁く。 「だって――泣くほど僕が恋しかったんでしょう?」
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