Ⅷ 一夜

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感情の赴くまま 肌蹴たシャツの襟首を掴んだ僕の手に 「お説教なんて。本当に先生らしいね」 ふんわりと柔らかく 女の子みたいな指先を重ねるから。 「だけどこの状況で――そんなの間違ってるよ」 僕は――。 「そう……だね」 ちっとも力が入らなくなる。
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