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産みたい。
だけど自分がお腹の子を愛せるかどうか自信がない。
葵さんは1人で悩み、ややノイローゼ気味になっていたようだ。
「自分1人でお腹の子を産む。
俺には将来があるから、別れて自分の夢を叶えて欲しい。
そう言って葵は、俺に別れを突き付けてきた。
当然納得できなくて、俺は真意を問い質そうとしたんだよ。
そしたら・・・。」
更なる衝撃が重なる。
過去に自分が良かれと思って関わった事柄が、結果的に葵さんを傷付けた。
その内容の全てを、葵さんは乱暴されながら耳にしていたようだ。
「葵を犯した奴らは、ずっと俺の事を探していたらしい。
1年以上も前の事なのに・・・。
俺が車に連れ込まれそうになった女の子を助けた。
その時脅し紛いに吐いた言葉を、奴らはずっと気にしていたんだ・・・。」
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