恋する気持ち

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私が頷くと、信明はコンビニのライターでタバコに火を点ける。 ふわりと漂うタバコの煙は苦いけど、今ではその香りも少しずつ馴染みつつあった。 部屋の中は薄暗くて、昼だというのにカーテンが開け放たれていない。 タバコを吸う信明は、これから私に話す言葉を心の中で選りすぐっているよう。 「・・・仲直りできたみたいだね?」 沈黙が嫌で、彼の返答を待ち切れず言葉が飛び出してしまう。 昨日はあんなに気まずかったのに。 今はこんなにも、同じ空間にいるこの雰囲気が心地良い。 信明の表情は穏やかで、まるで1つの柵が取り払われたかのような清々しさを醸し出している。 准一といい信明といい、少し前までの様子と正反対と言える程の明るさを取り戻しているのはどうしてだろうか?
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