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だから、陽殿は安心して墜ちてくれて構わない。その時は私たちが助ける』
遥ちゃんはきっと成長した。機体の暴走のせいで樹の憑代を壊してしまった彼女が、こんなにも上手く機体を操っている。だから、きっと修行で成長した遥ちゃんは、やたらと格好良くオレを助けてくれる。だけど、それでも……
「……ありがとう、だけど、その心配は要らないよ、遥ちゃん、そして、ジーナちゃんも」
『む、それはどうしてだ?』訝しげに。
「それは、この神様はオレが救いたいからだよ、オレがオレ自身の力で、オレとこの空気の読めない大気の女神様のために」
『……分かった。なら、私たちは陽殿の生き様、あるいは死に様を遠くから見守っていよう』
その姿は見えなくても、遥ちゃんの苦笑とため息はなんとなく想像できた。あと、真面目な口調すぎて冗談が分かりづらいです。…………冗談だよね?
『大丈夫! 死んでも死者の国の神様はロリカワイイから!』ジーナちゃん、バキューンとサムズアップ!
「一応念のために言っておくが、オレはロリコンじゃないからな! でも、あとで生きてても逢える方法教えて!」
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