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そうして、自分の命との天秤に架ければ、いや、架けるまでもなくくだらない話をしている間に、もう空はいつもの青色を取り戻す。キレイな大地の色を塗った景色が視界に映る。
風の音がやかましい。憑代の中は無風だったけど、それでも、落下速度と重力と、そして、死の予感は確かに感じる。あれ、最後の一個が違ってるんるー?
『へぇ~、それじゃあ、キミはそうやって厄介事に首突っ込みまくってさ、いつかはアタシも救ってほしいな、異世界転生系主人公さん』
「……ん? ごめん、なんか気が動転してて良く聞こえなかったんだけどなんて言ったんだ、ボギーちゃん?」
『主人公性難聴キターwww んーん、なんでもないよーだ! それじゃあ教えてあげる、そこにいる大気の女神さまの名前。一度しか教えてあげないからよーく聞いていてねー!』
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