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そして、ボギーちゃんはゆっくりと、彼女の名を告げ…………告げる、告げ……長いよッ!!
「長いよッ!!」思わず声にも出る。
『 フヒヒwwwサーセンwww それじゃあ頑張ってね~、陽氏。アタシもキミが死なないように応援してるから。グランマの淹れてくれた紅茶飲みながら』
「あんまり応援されてる気がしない!」
と、応答なしのスマートフォンに向かってツッコミをいれている間に、世界はすでに色を変えていた。
空の青と大地の様々な色が交互に、目まぐるしく、ぐるぐる回転しながらオレの視界を、そして、思考回廊すらかき回す。
死の恐怖をこんなにも身近に感じたのは、きっと、涼にボロクソに負けた時くらいだ。
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