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『陽殿! 大丈夫か!』不意に、ノイズ混じりの声。
「は、遥ちゃん!? ど、どうしてここに!?」
オレが乗った憑代を下から追うのは、今まで見たことのない、鎖や鋲がやたらとジャラジャラしている憑代。そんな、あまりにも遥ちゃんには不似合いな機体を、それでも、遥ちゃんがそれに乗っていると思ったのは、きっと右手に携えた刀のおかげだろう。
『何を言っているのだ、陽殿。こんな真っ昼間にお空の上から流れ星が降ってくれば見に行きたくもなるだろう』
「……お前、案外ファンシーなのな」
凛とした声が放つ可愛らしい女の子発言に思わず苦笑。剣と義と武と覇を極めようとするなんとも古めかしい欲張り少女には不似合いな気もするけど。
まあ、それは面白そうなのであとで個人的に問いただすとして……
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