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「本当に寒いね。だいぶ待った?」
彼の隣に並び、強風によって荒れ始めた海を眺める。
もうこの時期になると陽が落ちるのも早く、17時半を回った今はもう日没時刻を過ぎてしまっていた。
「いや、さっき着いたばかりだ。
だけど長居はできねぇな・・・。
風邪惹いちまうもん!」
今日の最高気温はたったの9℃。
陽が落ちてしまえば気温の下降は著しくなる。
「姉ちゃんには悪いけど、さっさと挨拶して家に行くべ?」
そう言って准一は、ポケットから1つの丸い物体を取り出した。
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