そうだ!浪人になろう。

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「内職か日雇い人足ならすぐにでも」 店の主人の言葉に、左之助がガクリと肩を落とした。 すると 「お前は帰ってろ。 俺が一汗かいてくるよ」 新八は、左之助の背中をポンと押した。 「兄さん一人だけかい?しかしいい体しておいでだね」 「そりゃどうも」 人のいい笑顔を作る新八を見て… ―――これじゃあヒモだよ。 帰路、左之助は有り金で安い酒を買った。 新八に飲ませてやろう。 そう思ったのだ。
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