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その顔を見ていると
初めて出逢ったときのことを
思い出した
「 初めて西島くんを見たとき…」
「 ん?」
「 あ…ううん。そういえば、どうしてあのとき話しかけてくれたの?」
「 あ~千晃ちゃんがさ」
そう言いながら
カレーを頬張る西島くん
「 あたしが?」
「 いや…忘れたっ」
「 えぇ~そこ重要だよ!」
「 ごめんごめん。」
「 いいんだけどねっ」
そう言ってあたしも
カレーをひとくち食べる
…そして
無意識のうちに
西島くんを見つめていた。
そんなあたしに
西島くんも気づいたのか
あたしの顔を
とても…とっても優しい顔で
不思議そうに首を傾げながら
見つめる。
視線が何秒か絡まり
ぼんやりとしていた
西島くんの目がはっきり見えて
なんだか恥ずかしくなって
すぐに視線をそらし
あたしはカレーを口いっぱいに入れた。
「 ゴホゴホッ…」
「 えっ?大丈夫?」
そう言ってあたしのそばにきて
背中をさすってくれる西島くん。
ほんとあたしってかっこわるいよね…
最初に西島くんに
じゃがいも大きいって言われたのに
『 た、食べれればいいのっ!』
なんて意地を張ってそれを
口いっぱいに入れ過ぎて
むせちゃうなんて。
もう嫌になっちゃうよ…
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