story 1

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千晃side ふぅ… あれから1ヶ月。 早いようで遅い毎日が1ヶ月過ぎた頃 あたし達は高校1年生という名を背負っていた。 実「まだ慣れないの?」 隣でスマホの画面を見ながらそう呟く あたしの親友、実彩子ちゃん。 千「なんとなくさ~ほらぁ…」 実「はぁ…。千晃ぃ~?」 千「何っ」 ため息まじりであたしの名前を呼ぶ 実彩子に少しだけびっくりしつつも 耳を傾ける。 そんな実彩子は手を止めると共に あたしの方をパッと見る 実「そろそろ慣れたらっ?」 そう言って微笑む なんだぁ~そんなことかっ。と、 内心ほっとした 千「うーん…この、距離感っていうの?そういうのってちょっと難しくないっ?」 実「ん~~…」 またスマホに目を落とす 実「千晃はさ高校入って気になる人とかいないの?」 …………っ?! いきなり恋バナですかっ!!! あたしは ばかっ。 と言って 実彩子の肩を軽く叩いて 千「そーゆー実彩子はどうなのっ?」 少し企んだ怪しい微笑みを浮かべる あたしを横目でチラッと見て、 実「…っ、何その顔」 そう言って顔をくしゃっとして笑う あたし達はただの親友なんかじゃない。 実彩子はどう思ってるのかわからない。 だけどあたしは ほんとに大切な存在だって 思ってるから、 だから、、 こんななんてことない会話でさえ 愛おしく、楽しく感じるんだ。
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