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「 お、美味しい…っ!」
あたしがそう言って
西島くんを見つめると
ニカッと笑って
「 うますぎるから
ちょっと意地悪してみた。」
そう言いながらクルッと回って
食器棚からお皿を
出そうと背中を向ける。
「 も~う…、美味しくないのかと思って心配しちゃったよ~…」
「 ははっ、ごめんごめん!」
そしてあたしはスプーンを
洗おうと蛇口をひねる。
すると
ふと思い出す、
西島くんと間接キス……
しちゃ……った事…
今更、ドキドキと
音を刻む心臓。
すぐ隣りにいる西島くんに
伝わっちゃうような気がして
更にドキドキする…。
「 千晃ちゃん?」
「 …………」
「 カレー出来てますよ~。」
「 ……あっ!ご、ごめん」
「 いいけど?
よし、カレー食おうぜっ!」
あーもうっ!
何考えてるの!!
あたしのばかばかばかっ。
そう心の中で呟いて
カレーをお皿に取り分け、
西島くんに指定された
テーブルへと運んだ。
「 いっただっきまーす!!」
「 いただきます。」
「 ま、さっき食ったけどな!」
「 西島くんが食べたいって言ったんでしょ~?」
「 ははっ。そうだっけ??(パクッ)」
そう言って
カレーを口いっぱいに
頬張りながら優しく笑う。
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