story 3

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真司郎 side 俺は秀太とちょっとだけ遊んだ後 家に帰ろうと ふと立ち寄った公園の前で 足を止めた。 少し中に入ると ベンチの上で膝をたたんで 胸の方に引き寄せ 膝の上に顎を乗せて …辛そうな顔して 遠くの方を見つめる千晃 「 千晃?何してんねん…?」 「 し、しんじろ」 「 泣いてるん?」 「 泣いてないよ…ただ …疲れちゃったの。えへへ」 「 何に?」 「 ん~…何もかも。」 いまの千晃の話し方は 怖いくらい穏やかで 変に冷静を帯びてる。 なんでや? いつもなら助けてって 俺とか実彩子に助け求めるのに 何があったんや… 「 真ちゃん…?どうして、どうしてあたしっていつもこうなっちゃうのかな?」 「 え?」 「 なんでこんなにめんどくさいのかな?あたしって…」 「 ちあちゃん、」 「 真ちゃんも実彩子も…西島くんも、みんなみんなあたしの前から居なくなっちゃうの…?」 「 なんでそんなこと言うねんっ」 「 夢…見ちゃったの。 さっきここで寝ちゃった時に」 「 どんな?」 「 みんなが居なくなっちゃう夢… 実彩子と真ちゃんと西島くんだけしか生きてなくて。でもね、実彩子も真ちゃんも西島くんも…っあたしの前から… 居なくなっちゃったの…っ!」 そう言ってから下向いて 自分の腕を ぎゅっと 掴んで また前みたいな 弱い千晃に戻る。 さっきまでの 穏やかさも冷静さもなくなって ただ、 なんかに怯えて震える千晃に 俺はそっと声をかける。 「 夢やろ?現実ちゃうねんから。 俺はここにおる、いま千晃の目の前におるやん。なっ?」 「 ……っ」 すると 「 千晃!!!」 俺と千晃は声のする方に 顔を向けた。 「 実彩子…どうしてここにっ…」 「 千晃!心配したんだからっ!! 千晃のママが『 千晃が帰ってこない』って言って私に連絡してきて」 「 え…っ…」 千晃は 微かに聞こえるくらいの 小さな震える声で " え…っ… " そう呟いた。
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