story 4

2/9
229人が本棚に入れています
本棚に追加
/85ページ
千晃 side あれから1週間 何もなかったかのように 接してくれる 実彩子に真司郎に秀太… 西島くんは あの日以来 話してもいなければ 目も合わせていない。 …きっとあたしのせいだよね あんな暴言吐き捨てて そのまま 帰ってっちゃうなんて、 最低だよ…あたし。 「 千晃?いつまでそんな顔してんのよ」 「 へ…?」 「 正直、まぬけだよ。ふふっ」 「 もうっ!」 「 で、どうすんの?例の人」 「 どうするって言われても…」 「 あーもう、行ってこい。」 あたしは実彩子に連れられ 自分の机で携帯をいじっていた 西島くんの元へと向かった。 いつもなら 女の子がたくさんいるのに 今日は珍しくいない… 「 西島くん」 あたしが声をかけると 携帯から目を離して あたしを見る それと同時に携帯を ポケットにしまう。 「 なに?」 「 あ、あのね…この前の」 「 大丈夫。」 「 え…?」 「 もうなんにも言わないし 俺から話しかけたりしないから」 「 ちがっー」 「 ごめんね今まで。」 そう言って 教室から出て行ってしまった 西島くん。
/85ページ

最初のコメントを投稿しよう!