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真司郎 side
俺は屋上で寝転びながら
空を眺めてたら扉が開いた。
ギィィ…
「 おっ…す。真司郎」
「 にっしーどないしてん?
珍しいやん、こんなとこ来るって。」
「 なぁ…真司郎。」
「 ん?なんや?」
俺がそう言うと、
さっきの出来事とか
1週間前
にっしーと千晃に
何があったとか
ぜんぶ話してきた。
「 わっかんねぇわ…」
「 お前な、ほんまあほ。」
「 は?」
「 千晃になんでそんな言うねん。あほやろ」
「 …っんなこと俺だって言いたくなかった!!けど、これ以上関わったらダメなんだよっ!千晃ちゃんの辛そうな顔見たくねぇんだよ!!俺といたら苦しそうなんだっ…!もう…俺のせいで苦しむ千晃ちゃん見たくねぇんだよ…っ!」
俺の胸ぐらを掴んで
そう訴えるにっしーに
俺も言い返す
「 千晃はどんな思いで今までお前とおったんか知ってるんか?!ずっと一緒におった俺でも見たことないような顔で、お前と楽しそうに話してたり辛そうな顔で話してたり…っどんだけ俺が好きでも千晃は俺のことなんか1人の男として見てくれたことなんかないねんっ!!
やからっ…やから、自分に正直になれや…っ。お前、千晃のこと好きなんやろ?!」
「 俺はっ…!!」
「 見てたらわかるわ、っ…!悔しいけど俺は千晃にもお前にも幸せなってほしいねんっ!」
「 しん、じろう…っ?」
「 なぁ…にっしー。約束して?…絶対幸せにするって…」
「 千晃は俺のことなんてっ…ー!」
「 にっしーが好きなんやったらっ!!
それだけで千晃も幸せやから…っ!」
「 は…っ?」
俺はにっしーを
突き放して屋上から
出て行った。
なんとなく教室に
戻る気になれなくて
廊下に座り込んだ
「 真司郎?」
「 実彩子か…どないしてん?」
「 こっちの台詞だから!
真司郎…辛かったでしょ?今まで。
千晃のことずっとずっとずっと我慢して心の奥で押し殺してたんでしょ?
好きって気持ち…」
「 なんでっ…ー!」
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