story 4

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「 なんでって、見てたらわかるから!!ばかっ…! 真司郎…我慢しなくていいからっ、強がんなくっていいからっ!私の前だけでも素の真司郎でいてよ!!強くない真司郎でいてよっ…!!らしくない真司郎でいてよ!!!」 「 み、さこ…」 「 ばかっ…!!ほ、ほんとに…しん…じろは昔っから…っ…ばかなんだから!!」 「 …~っ…!」 俺は実彩子に抱き締められた。 片方の手で 俺の首に腕を回し 頭を撫でながら もう片方の手で 俺の背中を優しく叩く 同時に俺は実彩子の背中に 手を回して シャツを ぎゅっと 掴むと その途端になんかが切れて 涙が溢れて止まらんくなった 「 …しんっじろう…~っ!!」 俺と同じくらいに 泣きわめく実彩子。 そんときに俺は思った 今までずっと泣きたかったんや… 誰かの傍で安心して 泣きたかったんや こんなどうしようもない 俺の気持ちを 誰かに聞いてもらいたかったんや 「 …真司郎、宇野。 お前等も幸せになれよ。」 パッと声がした方に 顔を向けたら秀太が 今までに見たことないくらいの 優しくて苦しそうな顔で こっちを見ながら そう言って微笑んだ。 実彩子はきっと気づいてへん でも秀太は 俺の顔を見たら 片手を上げてピースを作り ひらひらと左右に揺らしながら 背中を向けて歩いて行った ありがとう… 俺、強そうに見えて 弱いから。 秀太と実彩子と千晃とにっしー… に、 出逢えて良かった。
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