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アールを仲間にしたジェゾはその後宿屋に向かった。
ジェゾ「とこで、アールちゃんはこの辺の人ではないよね?何処から来てるんだい?」
アール「私は魔王に放たれた妖怪、魔族によって、家族を殺されたのだ~。だから、その魔王を倒すために旅をしているのだ~。ちなみに私の出身はレマノンなのだ~。」
ジェゾ「レマノンって言うと…確か大量虐殺により全滅したと聞いていたんだが…まさか、生き残りがいたとは驚いたよ。よく、生きてたな。」
アール「私は母親と地下の部屋に隠れてたから助かったのだ~。けど、本当は場所が見つかりそうになって、お母さんが身代わりになって私を守ってくれたお蔭なのだ~。(涙目)」
ジェゾ「ゴメン。辛い記憶を思い出せて。」
アール「別に大丈夫なのだ~。ジェゾに話せたから少しは楽になれたのだ~。」
ジェゾ「そっか。それは良かったよ!」
ジェゾはアールが無理して笑ってるが分かったが、それ以上は言わなかった。
ジェゾ「今日は満月なんだね。ほら、見てごらん。綺麗だよ!」
アール「そ~なのか~!」
アールが窓から満月見た時、ジェゾはアールの異変に気付いた。
アール「本当に綺麗だ。こんな日は身体中の血が騒ぐのよね。」
アール「どうしたんだ?ジェゾ?鳩が豆鉄砲喰らった様な顔をして。」
ジェゾ「アール…ちゃんこそどうしたの?急に大人びた体と態度になって…」
ジェゾは異変には気付いていたが、その姿を見ては流石にキョトンとした顔になった。
アール?「そうか。この姿では初めましてだな。私はアールの中にもう1人のアールで、ミールという。血が騒ぐと時々入れ替わるのだ。以後よろしく。」
ジェゾ「あ!こちらこそよろしくお願いします。」
ミール「そんな畏るな。いつも通りで構わない。だからといって、気安く体には触れないでくれよ。その…。いや、何でもない!とにかく、この姿の時は控えてくれ。」
ジェゾ「わ、分かりました。」
ミール「だから、畏らなくて良いのだ。」
ジェゾ「ゴメン!慣れないからさ。」
ミール「それもそうだな。徐々になれてくれ。」
ジェゾ「さて、そろそろ寝ようかな。」
ミール「それもそうね。隣で寝て良いかしら?」
ジェゾ「ど、どうぞ!」
ジェゾは照れながらミール言った。
ミール「ふふ。可愛い奴だ。」
その後2人が寝ている間にどんな事になったかは想像にお任せします。
次回!アールの強さが明らかに
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