第二章

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「はぁ?お前、昨日の夜まわってきた連絡見てないのかよー?」 しかし優貴は何を言っているんだという様子で 「連絡?あぁ、僕昨日の夕方からケータイ見てなかった」 そういえば、充電器につなげてそのまま放置していたんだと思い出す ……始業式の前日に急に連絡を回して早登校、 別におかしくはないけど、なんか珍しい 「優貴、その連絡どんな内容だったの?」 普段ならそんなことに関心はないのに、今はなぜか気になった 「どんなって…ただ登校時間を四十分程早めます。ってきただけだからなぁ」 つか、ほんと眠いわーと、欠伸を噛み殺して言う親友に 「ふーん、そっか」 少しそっけなく返した返事の裏にはいくつかの疑問が浮かんでいたが、あと数分で学校につけば早登校の事情も説明があるだろうと早々に打ち消した : :
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