第二章

5/10
前へ
/14ページ
次へ
そのまま洗面所をあとにし 一旦自分の部屋で着替えてからダイニングへ向かった 「おはよう、アキ。」 ダイニングの扉を開けると テーブルに食器を並べている母さんと目があった。 「おはよう、母さん。」 いつもどおりに挨拶を返し 「父さんも、おはよう。」 棚に置かれた一枚の写真に向かって笑った ―東堂 吉正 トウドウ ヨシマサ 今は亡き、僕 東堂 あき の父親であり 僕の母である 東堂 春子 の最愛の夫。 年齢は現在41歳の母より2つ年上で 8年前、僕が小学2年の時に信号無視のトラックにはねられ 事故死した。 ・
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加