ボーイ&ボーイ

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 今日の図書室には女子生徒が二人。  西側のテーブルにいた。  隣接している資料室には、本の修復などをしている教諭と司書がいる。  今、このカウンターの中にいるのはオレとあいつ。  オレはカウンターの内側に入り込み、あいつを見下ろした。  さっきよりも涙目になっているのは気のせいだろうか? 「先輩・・・すいませんでした」  あいつはオレに頭を下げた。 「まぁ、いい。お仕置きはどれがいい?」  オレはあいつにそう言いながら、カウンターを背に床に座った。 「え・・・」    あいつはオドオドとしながらオレをみた。 「軽くて長いやつ。それとも重くって短いやつ」  あいつは困ったように顔を傾げる。 「先輩、ココ学校ですよ?」  あいつは本当にオレのツボを押さえる。 「両方って事でも良いけど?」  あいつの困った顔、オレは大好きだ。
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