67人が本棚に入れています
本棚に追加
図書室の横に設置されている資料室。鍵は勿論かけてある。でも、防音じゃない。
口から零れる悲鳴に似た嬌声を押し殺し、今日も先生にめちゃめちゃにされる。
先生が果てると同時に完全下校を知らせるチャイムが鳴った。
いつものように身なりを整えていると、「ちょっとこっちでしようか?」先生に手を引かれ、資料室のドアをくぐった。
すると、そこには図書室のドアを施錠する図書委員が目に入った。
先生はパッと手を離し、「お、お疲れ。本を戻すから施錠はオレがやろう」そう言い、カギを受け取っていた。
「さようなら」そう図書委員の子がいい、玄関方面に歩いて行った。
「ほら、早く入って」
先生に促されるまま、図書室に足を進める。
紙とインクの臭い。
少し湿った空気。
最初のコメントを投稿しよう!