第1章

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「北海道、本当楽しかったねー」 電車に揺られながら、横に座る旦那に話しかける。 結婚して1年。 互いに仕事をしているので、なかなか休みが合わず、ずっとハネムーンはおあずけ。 でも、この正月休みを利用して念願のハネムーンへと行ってきたのだ。 「本当、北海道よかったね。 美味しい海の幸も食べられたし。 休みが合えばまた行こうか」 「うん!」 私は旦那の腕を取って甘えた。 付き合い歴3年。結婚歴1年。 それでもまだ私達は恋人のようにラブラブだ。 「あ、そうだ。 お義母さんに連絡しておかなきゃ」 私は旦那に甘えたまま、カバンの中から携帯を取り出しメールを打つ。 “今、山の峠駅を通過したところです。 あと30分ほどで到着すると思います。” 私達は今、旦那の実家へと向かっている。 北海道旅行のお土産を両手いっぱいに持って。
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