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トモとは中学時代3年間クラスが同じだった。
馬鹿言い合ったりで、付き合ってるんじゃないかって噂がたったこともある。
正直、トモのことが好きかもって思ったこともあった。
だけど。
トモには彼女がいた。
何も考えていなかった鈍いあたしは、トモとからかい合うことをやめなかった。
あたしは、それが気に入らなかった彼女から呼び出しをされ、彼女の友達にまで色々言われた。
トモと話さないで。
トモと仲良くしないで。
トモに近づかないで。
……そんなこと言われても、トモのほうからあたしに来るし。
そう思っていたけど、気の弱いあたしはトモを無視した。
それから………
ドキン…。
脳裏を過るのは、卒業式のあの日のこと。
あたし、トモに……。
「ヒマならうち来ねー?ゲームしようぜ。」
トモがニッと笑ってあたしを誘った。
なんだかなー。
いくら昔少しだけ仲良かったにしても、こんなイケてる風の男の横にいたくないんだけど。
そう思いながら、どうせヒマだしと思ったあたしは、トモの家に行くことにした。
「じゃあ他にも誰か呼……わっ!」
電車が横に揺れて、あたしは思わずトモの腕を掴んだ。
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